オーがも御怒り
第250回 平成22年12月23日 「さくらがわまにあっくすの四十九 撃つ前に標的が瓦解しかけていたでござるの巻」 24分2秒
今回は大爆発ですw
ふとしたきっかけで耳にする事になった隆慶一郎について語っているポッドキャスト。しか~し!な感じです。
そして、この放送がアップされる前にその番組が空中分解している模様。プロレスっぽい気もしますけどね。
しかし、『ジェットマン』の回でも、何箇所か突っ込んだなぁ。「5体合体は『マスクマン』からだろう!」とか「1991年作品やんけ!」とか。
今週の内容は…
- 聞いてみたんですけど…
- 歴史小説を推薦する時の虚実の取り扱い方
- ダンディズム
- 事実誤認
- 気を付けよう!
平成22年12月5日に収録
今回の関連エントリ
- 第168回 「さくらがわまにあっくすの四十四 真・善・美」
- 第189回 「さくらがわまにあっくすの四十五 公然猥褻カットの男・カジヒデキ」
- 第192回 「さくらがわまにあっくすの四十六 奇を伝える」
- 第203回 「さくらがわまにあっくすの四十七 一角獣頑駄無」
- 第225回 「さくらがわまにあっくすの四十八 一人と一手ずつで四十八手」
さあ、お知らせコーナー!
以前にこちらでも紹介させて頂いておりましたgyasya・藤沢博章さん・ヱさんの3人が及川光博について語り尽くすあの企画がポッドキャスト番組として正式にスタートしましたよ!
そして、『インターネットラジオAV人生相談』にJUSがまたゲストで出てますよ!
最後に『もこパレ』!
次回は1/7の金曜日だ!!
ライブシアターなんば白鯨
〒542-0074
大阪市中央区千日前2-3-9 味園ビル2F
Tel:06-6643-5159
19時開始
入場料:無料
コメント
サンキュー先生は有名ですよ!
たぶん(笑)
子供の頃、けっこう見ていたような気がします。
隆慶一郎が脚本だったなんて知りませんでした。
結局、まだ1冊も読んでないのですが、山田風太郎に置き換えて、聴いてみました。山風の場合は、ダンディズムのところが、ニヒリズムになるのかな、とか思いながら。
濃談さんを聞いてないのでよく分かりませんが、歴史小説から歴史を語ろうとしているような感じでしょうか。
僕も気をつけよう(笑)
前もきいたかもしれないですが、隆慶一郎作品の基本図書ってなんでしょうか。山風でいうところの『甲賀忍法帖』や『妖異金瓶梅』にあたるような作品を教えてください。
めんどくせえぇw
歴史は全く勉強してないので、語らないこととします。
「過去」も「未来」と同じ程度の信用性しか持ってないんですよね。
歴史小説もSFと同じ扱いになってますw
書籍紹介のポッドキャストって色々あるんですかね。
>とっしゃんさん
そうなんですかね~。サンテレビの再放送でしか観た事がなかったので…。『事件記者チャボ』の80%くらいの知名度wかな、と。
脚本家としての池田一朗こと隆慶一郎はあんまりデータベース化もされてないんですよね。あの頃のテレビの製作スタッフってあんまりリストアップされていないってのもありまして。多分、Wikipediaに載っているのも彼の仕事のごく一部ですね。
山風とは結構共通項が多いと思います。確かに、ダンディズムとニヒリズムが成分的に入れ替わってるかな、と。
隆慶一郎はオカルトとエロティシズムが少々少なめかと思いますがw
知識の話で言えば、SF好きだからって科学知識があるって思っちゃだめだよねって話と同じ感じですかね。ありがちな分、怖いですよね。
隆慶一郎入門という意味では『鬼麿斬人剣』だと思います。
単行本一冊ですし、隆慶一郎の持つダンディズム・エロティシズムは備わってますし、適度に“漂白民・非定着民”のモチーフも登場しますので。
>@kumaさん
どうも、ツイッターでもめんどくせえと評判のJUSですw
我ながらもめんどくさいと思いますw
確かに、過去も結局 推論を重ねるしかない世界ですね。未来と同じで。
そりゃ石川賢の様に両者を同時に我がフィールドにしてしまう人も出るよねって感じですね。
書籍紹介はあんまり見かけませんね。一回更新する為に一冊読むってのはなかなか労力的に難しいのかもしれませんね。AV紹介のポッドキャストなら知ってるんですけどねw
JUSさん、gyasyaさん
はじめまして、「濃談」を主催しております、福岡の梅本でございます。
このたびは「濃談」をご紹介していただきまして、本当にありがとうございます。
本日、通勤途中に最新の「桜川マキシム」を聞いてますと、
いきなり「濃談」という言葉が放送で流れたので、ほんと
にビックリしました。
おべんちゃら抜きで、「桜川マキシム」でJUSさんにDISられるくらいの
番組に早くなれたらと目標にしていたこともあり、一瞬、同タイトルの
別番組があり、その話かなと思ったぐらい信じられませんでした。
約半年前に「とうもろこしの会~僕は怖くない~」→「桜川マキシム」
(吉田会長との宗教論争)をきっかけに、数珠つなぎで聴くようになり、
いまや白鯨メンバーの番組をほぼ網羅している状況です。
そのうち自分でもネットラジオをやりたくなり、
かつ同じレンタルオフィス内で夜中に繰り広げられる世間話を音源として、
残しておきたいということで数ヶ月前から「濃談」をはじめました。
たしかに、自分の好きな分野を別のラジオで取り上げられていると、
明らかに基本的な事項が誤っていたり、洞察があまりに浅い場合は、
放送自体の「質」に見切りをつけ、次から聴かなくなる番組もあります。
世間話の勝手配信レベルから、「毎回聴きたくなる番組」に
なっていくステップとして、非常に大切なポイントだと思いました。
最後に、サイトに当番組のリンクまで貼っていただきましてありがとうございます。
JUSさんからのエールだと思い、試行錯誤しながら、今後も「濃談」
をがんばっていきたいと思います。
今回をご縁に、どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。
最後に、
gyasyaさん、度重なるフォローありがとうございました(感謝)
JUS氏監修ってことで、もう一本取り直してみては如何でしょう? > 梅本さま
>梅本さん
こちらこそ初めまして。
この度は断りなく取り上げて驚かせてしまい、また、失礼な発言の数々、スミマセンでした。
梅本さんがプロレス御好きなので一瞬「俺を切れさせたら…」とか書こうと思ったりもしましたが、まずもって正直に御詫び申し上げます。
『濃談』の隆慶一郎についての回を聞かせて頂くにあたって同好の士であるという意識からの些細なポイントへの違和感、そしてそれの爆発というめんどくさいファン意識のあり様が出てしまっての今回の放送でした。それが第三者にとっては娯楽になりえるのではないかという事で『濃談』を取り上げさせて頂いた次第です。
その為にこれまで交流させて頂いた事もない『濃談』を俎上に上げる形になった事について申し訳なく思っております。
おそらく、あの時の前田が安生に感じていたうっとおしさと同じくらいうっとおしいんではないかと思います。すみません。
今回をご縁にと仰って頂きました事については大変ありがたく存じます。
こちらこそどうぞよろしく御願い致します。
反撃、待ってますw
>モップンさん
↑てな訳です。
監修よりは、いいプロレスの方向でw
>JUSさん
早々のご丁寧なお返事、本当にありがとうございました。
今回、御礼コメントをさせていただいた後で、
正直、プロレス者の端くれとして後悔しておりました。
シュートを仕掛けられた際に、鈴木みのるの耳元で
「プロレスしよ。プロレスしよ。」と囁くSWSアポロ
菅原的な姿を自分に見たからでした。
ここでは「何をコラ、テメエ!コラ!何が言いたいんだ!コラ!」
と、JUSさんに噛み付かないとといけなかったですね(反省)
コメント欄上でJUSさんに梅本の反則負け裁定に
付き合っていただきました(笑)
ありがとうございます。
「桜川マキシム」は200%おもしろいので、これからも
ロープに飛ばない顔面ありな放送をお願いします。
>モップンさん
アドバイスありがとうございます。
隆慶一郎に関しての試合は、上記のJUSさんとのコメント
欄上でのやりとりでゴングしたと認識しております。
ただ、桜川リスナーとして、今回の放送内容は、
普通におもしろかったので、ぜひ歴史小説を
テーマにした「桜川マキシム」を期待させて
ください。
追伸:
ちなみに、「濃談」は、ただいま同団体内で
抗争を開始しました。
大仁田とターザン後藤が、外人選手をよべなくなったら
抗争を開始していた図式がニアリーでしょうか。
私の発想がつねにプロレス的なのは、
もはやどうしようもありません。
今後とも、よろしくお願いします。
おひさのおまた。
初心にかえり拝聴いたしましたが、本当に感心感服いたしました。
どう切り込もうかなぁ〜。
まずね、本の読み方。それは等身大の姿。読み手の脳みそがつるつるだと、なにを読んでもなんのひっかりも疑問もでない。しかしそれを嘆いてはいかん。そこがスタートだと開き直ろう。
それからものごとを語るときの心構え。確かに。よう調べもせんで断言するのはいかん。それは私も経験済みなので人を責められないですが、知ったかぶりの九官鳥のそしりを覚悟で挑むべし。
そんでもって熱意。それで全てちゃら。今後に期待します。
ええっと、とりあえずお知らせ。
来月帰国します。
次のもっこもこには間に合いません。
次はいつ?
こんにちは。いつも楽しく聞かせていただいています。
JUSさんのおっしゃることはごもっともだと思いました。
ただ、「歴史」というのは二種類あって、
「史実」としての歴史 と 「伝承」(=エンタメ)としての歴史
があると思いました。これは、
「事件」としての歴史 と 「精神世界」としての歴史
と置き換えることができるかもしれません。
例えば、地下鉄サリン事件は、オウム教団がサリンを撒いた、という「事件」であって、それ以上でもそれ以下でもない「事実」です。ところが、我々はその「事実」に色々と尾ひれ背びれを付けて、ストーリーを作りたがったりします。「麻原はセックス三昧だった」だとか伝承して、我々はオウム事件を精神世界で意味付けをするわけです。事実とは別次元のものとして、伝承(現在ではマスコミ報道などですかね)をもとに、いわば自分の物語を作り直して、想定外の衝撃的な「事実」を、なんとか自分の理解の範囲内におさまるように、自分なりの理解をする、というわけです。
歴史小説というのは、しばしばこの二種類を混同させてしまうので、歴史作家さんの評価というのは難しいのかな、と思っています。「史実」を大切にする考え方と、楽しけりゃいいという考え方はなじみにくいように思います。ご紹介いただいたポッドキャストの方は、もっぱら「伝承」の歴史を語っておられたのかな、と思いました。
隆慶一郎さんの本は、いつも楽しく読みますし、勉強になりますね。ただ、隆慶一郎さんの小説って、網野善彦をベースにした歴史観に相当拠っているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。網野善彦の軸足は、どちらかというと民俗学よりの歴史観で、それはすなわち伝承性というか、精神性を重視するような気がしているのですが、そこいらへんのJUSさんのご意見をお伺いしたいと思いました。
あと、以前に歴史小説が話題になった時のことだと思うのですが、JUSさんが探しているお坊さんの古文書(?)があるとおっしゃっていたかと思います(具体的な放送の回は忘れてしまいました)。それは具体的にどのようなものなのでしょうか?
つまらないことを書き連ねてしまいました。お二人ともお元気で、来年も放送をがんばってください。楽しみにしております。
>ちんさん
お帰りなさいませ!
何気に、ダンコンさから頂いたメールで知識が間違ってるのに断言しているって点について過去放送で似たケースがありますよとブーメラン指摘を受けちゃったりもしておりますがw
結局は熱意、そして愛だと思います。
それさえあれば本に限らずどんな作品でも名に言っても殆どはOKなんじゃないのかなぁ、と。
帰国されるんですね!またお会いしたいですね~!!
2月の予定は決まってませんが、『もこパレ』はおそらく前半にやるんじゃないかと思います。
>risuさん
確かに。
放送中でも言っていた“記憶を語るしかない”というのと似ているのかもしれませんね。
フィクションではないからこそそこの点が浮き彫りになって捉えられるのかもしれません。
そういう意味では、そういった事実と伝承という視点を持って伝承性の高い歴史小説に触れるってのはメディアリテラシーの訓練にはいいのかもしれませんね。
中学生辺りに隆慶一郎…はまだ早いかw
それこそ司馬遼太郎の初期作品辺りを与えるってのはいいかもですね。
隆慶一郎は相当に網野善彦をネタ本としてます。おそらく、網野善彦史観に触れた事で歴史小説における鉱脈を見付けたと感じた事だろうと思いますよ。
網野善彦の伝承性・精神性はというと…、ん~どうなんでしょう。確かに、時代の空気とか記録に残らない部分についても副次資料なんかから明らかにしたいって欲求の強い歴史家だな、とは思いますね。そういう点と伝承性・精神性が渾然一体となってる部分が強くて、あんまり歴史学のメインストリームに行けないんではないかとw
古文書というのは不干斎ハビアンの著書ですね~。
研究本は読んだんですが、原点はまだ読めてないんです。
基本的には、当時のキリシタンが布教に使っていたロジックへの反駁をまとめた本って感じですね。
これもその内にネタにしたいと思います!
返信ありがとうございました。
やはり網野さんの本をネタ本にしていたんですね。
隆慶一郎さんの本を読んだ時、その世界観が明らかに網野史学だろ、と思ったんですけど、JUSさんのように詳しい方におっしゃっていただいて、安心しました。
事実と伝承性という点については、やはり一人一人が目の前の事実を「物語化」して理解する、すなわち自分なりの意味で理解するものが、人間という生き物なので、その点を自覚できるか、というのは、かなりの訓練が必要ですね。
ところで、不干斎ハビアンの著作というと、「破提宇子」か「妙貞問答」でしょうか。おそらく、キリスト教を論難した「破提宇子」のことかと推測します。
「破提宇子」は、岩波書店の日本思想大系の「キリシタン書・排耶書」におさめられてませんでしたっけ?
>risuさん
網野善彦については隆慶一郎自身も何度か言及してまして。
実は、祖父が網野善彦を好きな様なんですが、その縁で祖父の書棚に『見知らぬ海へ』がありました。僕の持っている『見知らぬ海へ』はそれをかっぱらったものですw
何が事実であり、何が物語か。これは難しいですよ~。物語化するってのは“自分なりの事実として構成し直す”って事ですからね~。
自分の“事実”と他人の“事実”が結構違うって事についてはみんな口で言う程 判ってないし、判る訳もないって気もします。ぐぬぬ。
おお、お詳しい。その通りです。
せっかくなんで「妙貞問答」を読んでから「破提宇子」に入ろうと思っていて、で、「妙貞問答」の入手を悩んでおるところです。
仰る通り「破提宇子」だけなら簡単なんですがね~。
すばやい返信、感謝します。
「妙貞問答」は、現代語訳なら東洋文庫から出版されていたかもしれません。
確か、「妙貞問答」は上巻が発見されてなかったんですが、天理の図書館が持っていて、それを見つけて発刊されていたかもしれません。
以下のものが東洋文庫から出版されているやつですね。
http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%97%E8%9B%AE%E5%AF%BA%E8%88%88%E5%BB%83%E8%A8%98%E3%83%BB%E9%82%AA%E6%95%99%E5%A4%A7%E6%84%8F%E3%83%BB%E5%A6%99%E8%B2%9E%E5%95%8F%E7%AD%94%E3%83%BB%E7%A0%B4%E5%A0%A4%E5%AE%87%E5%AD%90-%E6%9D%B1%E6%B4%8B%E6%96%87%E5%BA%AB-14-%E3%83%8F%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3/dp/4582800149/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1293803904&sr=8-1
原典は、こちらの本におさめられているかもしれません。(おさめられてないかもしれません)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%83%B3%E6%95%99%E7%90%86%E6%9B%B8-%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%83%B3%E6%96%87%E5%AD%A6%E5%8F%8C%E6%9B%B8%E2%80%95%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%82%BF%E3%83%B3%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E6%B5%B7%E8%80%81%E6%B2%A2-%E6%9C%89%E9%81%93/dp/4764224410/ref=sr_1_30?ie=UTF8&qid=1293803366&sr=8-30
国会図書館に行けば確実にコピーは手に入るのですが、それも難しいでしょうから、地元の公立図書館に相談すると良いかもしれません。県立図書館が所蔵していれば、地元の公立図書館に貸し出ししてくれるかもしれません。
もし、県立図書館が所蔵してないとすると、大学図書館を利用することになりますが、その場合は「Nacsis」という大学図書館の所蔵を確認するサイトがありますので、それをご利用するとよろしいでしょう。
とりあえず、お役にはたたないかもしれませんが、僕が知る限りでは、以上のようなことしかわかりません。お役に立たずすいません。
>risuさん
これはこれはありがとうございます。
「さあ、読むぞ!」という気持ちになった時に調べなおそうと思っていたのでありがたいです。メモメモ。
確か、「妙貞問答」は「キリシタン教理書」には全部入っていた…気がしますw
どちらにしても時間を見付けなければ~。
こういう勉強もガンガンしたいんですが、編集したり『ガンダムX』観たいよ~とかを並列処理しようとしてしまうのが僕の限界であり、僕の原型を形作っているんだなぁなんて考えている2010年ラスト10分ですw