MAJOR CRIMES 第4シーズン 第21話
ヤマトよ永遠に REBEL3199 第6話
BONES 第11シーズン 第10話
乃木『一休・骸骨』読了。
『カエサルの休日』の乃木さんの著作。無料だと積んじゃう。無料じゃなくても積んでるからこそ消化しようとしてる訳だけど。
最初こそ口語と文語、ほんのり古語と現代語の使い方に戸惑いを覚えるものの慣れるとすらすらと読める。
いわゆる宗教とか死生観がベースになって話は進むんだけど、筆致が素晴らしい。
遠藤周作作品なんて、読んでても自己弁護してるばかりの大して頭の良くないガキだなとしか思わなかったけど、そんなものと較べては失礼なくらい。
文体のせいか、読後感を一言で表すとゴア漱石?。グロ芥川?
たゆたうように読み進めちゃったけど、読む人はかなり選ぶと思う。
生き死にや神仏、人の意識のありようにじっくりと思いを馳せている人でないと単にふわふわと表面をなめるように読んでるだけになるんじゃないか。
ポッドキャストリスナーで好意的な感想を寄せている人も見かけたけどどれくらいの人が理解できて言ってるんだろうとは思った。
他者の唱えた哲学なんて、基本的にそんなに脳味噌に収まるもんじゃないし、何らかの思想や宗教に耽溺してる人には無理だと思うのよね。
これまで触れてきた物語の中でも今後も特に強く記憶に残る作品で、これがタダなのはもったいないしありがたい。
これを著すことができるのを尊敬する。