20210706

 北方謙三『チンギス紀』第8巻、読了。シリーズ59巻目。『楊家将』と『血涙』入れたら63巻目。このシリーズを読んでいることで読書生活を圧迫している気もして来た。
 1203年頃まで…かな?

 相変わらずもう誰が誰だか判らないし、相変わらずどの勢力がどうなってるのかも判らないが、相変わらず本筋と違う部分でのエピソードの挟み方だけは強烈に面白い。タルグダイとか蕭源基とか、『水滸伝』の頃はああいうエピソードの集合体として話が進んでいたのが面白かったんだよなぁ。
 戦略だとか戦術だとかそういうことを描くのは上手くなくて、逆に半径30メートルくらいの空間の描写が猛烈に上手いんだろう。

 ちょっとしたやり取りと小競り合いとで全体が少しずつ進んでいくような話が向いているんだろうけど、ここから戦争の規模はどんどん大きくなって行くのであった。

 とりあえずとっとと第9巻も読んでおきたい。

 時間がない。

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